Biotope 爬虫類中心の図鑑もどき。

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これまでの人生で、私が何らかの関わりを持った生き物たちを図鑑形式で紹介します。
一般的なオンライン図鑑とは異なりますので、それぞれの生き物について更に詳しく知りたい方は参考リンク先をご覧ください。

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最終更新:2012/1/11

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種類別/50音順
現在 12 種掲載

鳥類 ブンチョウ 種名オンマウスで画像を表示
爬虫類 アカメカブトトカゲ
セイブシシバナヘビ
ヒョウモントカゲモドキ
ピッカリングガータースネーク
フトアゴヒゲトカゲ
ボールパイソン
両生類 メキシコサラマンダー
魚類 ベタ・スプレンデンス
昆虫 オオスカシバ
トラツリアブ
ラミーカミキリ

鳥類

ブンチョウ
ブンチョウ
学名Padda oryzivora
分布インドネシア(カンゲアン島・ジャワ島・バリ島),インド,中国南部
全長15cm前後
解説ピンク色の嘴が特徴的な東南アジア原産の鳥。日本ではペット用としてよく流通しています。寿命は7,8年ほど。
灰色の体に黒い頭部・白い頬の桜文鳥が有名ですが,全身純白の白文鳥や白黒斑模様のパイド文鳥,ベージュ・シルバーの羽を持つシナモン文鳥・シルバー文鳥など色変わり品種もいくつか存在します。羽の色は違えど嘴とアイリング,脚の色は全品種共通。
同じく飼い鳥として有名なセキセイインコとは舌の構造が異なるため,人間の言葉を話すことはできません。聞き分けることはできるようで,よく懐いた個体なら名前を呼べば元気に飛んでくることもあります。
参考 ブンチョウ - Wikipedia
文鳥 - All About
酒井かおる著『小鳥のひみつ ブンチョウ・セキセイインコ・カナリア』(ポプラ社,1998)
大久保巨著『ブンチョウの飼い方・ふやし方』(土屋書店,2000)

爬虫類

アカメカブトトカゲ
アカメカブトトカゲ
学名Tribolonotus gracilis
分布インドネシア,パプアニューギニア
全長15~20cm
解説 熱帯雨林の林床に生息する夜行性(?)のトカゲ。食性は動物食で主に昆虫類を食べます。
名前の通り目の周囲が赤く縁取られており,体表はゴツゴツとした鱗に覆われています。しかしそんな恐竜のような見た目に反し,体長は18cm前後と小さめで性格も温和(というより憶病)。また乾燥に弱く飼育下での繁殖は滅多に見られません。デリケートなトカゲです。
ちなみに原産地のパプアニューギニアでは切手のモチーフに使われたことがあるそうです。今となっては実現の難しい夢かもしれませんが,一度はそんな切手の貼られた手紙を受け取ってみたいものです。
蛇足として。実は発声器官を持っていて鳴くことができるみたいですが,いつ使うんでしょうか
参考 アカメカブトトカゲ - Wikipedia
アカメカブトトカゲ - All About
海老沼剛著『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ②』(誠文堂新光社,2004)

セイブシシバナヘビ
セイブシシバナヘビ
学名Heterodon nasicus
分布アメリカ中西部,カナダ南部,メキシコ北部
全長40~60cm
解説半砂漠地帯や荒野といった,やや乾燥した地域に生息します。昼行性。
穴を掘りやすいよう反り上がった吻端に寸胴太短い体躯,円らな瞳。ユニークで愛嬌のある見た目から,可愛いもの好きの心を掴んで離さないヘビです。
興奮すると音を立てて人を威嚇してみたり,追い詰められるとひっくり返って死んだフリをしてみたり(飼育下では稀)と行動にもちょっと特異性があります。
基本的に人に咬みつくことはなく危険なヘビではありません。しかし,後牙類(上顎後方に毒牙を持つナミヘビ科の仲間。ヤマカガシ,ブームスラングなど)であり,長時間咬みつかれていると痛みを伴う弱い毒が回ることがあります。
給餌中に接触しなければ回避できますが,セイブシシバナヘビを飼う際には心に留めておいてください。
参考 セイブシシバナヘビ - Wikipedia
セイブシシバナヘビ - All About
山田和久著『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』(誠文堂新光社,2005)

ヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキ
学名Eublepharis macularius
分布アフガニスタン,イラン,イラク,インド北西部,パキスタン
全長20~28cm
解説 レオパ(英名・レオパードゲッコウの略称)の名前でも親しまれているペット用爬虫類の中で最もポピュラーなヤモリの仲間。流通するほとんどがCB個体です。
飼育・繁殖が容易で見た目も美しく、どのショップでも取り扱っているので爬虫類に詳しくない人でも一度は見たことがあるのでは?
その人気ゆえ,カラーバリエーションの多さも半端ではありません。ハイイエローをはじめ黄色味の強いタンジェンリン系,白に近いリューシスティック系,落ち着いたモノトーンのスノー系,赤い目を持つアルビノ系などなど。今でも絶えず新しい品種が作出されています。
野生個体は荒地や草原といった乾燥した場所に生息し,夜行性で動物食。昆虫類・小型の哺乳類などを食べます。
参考 ヒョウモントカゲモドキ - Wikipedia
ヒョウモントカゲモドキ - All About
海老沼剛著『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ②』(誠文堂新光社,2004)
冨水明著『かわいいヤモリと暮らす本 レオパ&クレス』(マリン企画,2008)

ピッカリングガータースネーク
ピッカリングガータースネーク
学名Thamnophis sirtalis pickeringii
分布アメリカ(太平洋北西部ピュージェット湾沿岸)
全長60cm前後
解説 真っ黒の体に水色のラインが入った非常に美しいガータースネーク。コモンガータースネークの亜種のひとつです。
このラインも個体によって,白っぽかったり濃い青だったり緑がかっていたりと様々です。生息域が限られているので流通量は多くありません。
食性は動物食で,野生下では魚類やカエルなどの両生類を食べます。飼育下での給餌はマウスに慣らしてあげると楽になるかと思います。
ピッカリングに限らずガータースネークは動きが素早いので,ハンドリングには苦戦を強いられるかもしれません。
参考 ガータースネークの品種 - REP-Keeper
はーぷさぷらい徒然日記
13th ナミヘビ ピュージェットサウンドガーター

フトアゴヒゲトカゲ/星野伸様
フトアゴヒゲトカゲ
学名Pogona vitticeps
分布オーストラリア東部~南東部
全長40cm前後
解説 トカゲ入門種としてはヒョウモントカゲモドキと人気を二分するオーストラリア固有のトカゲ。
ちなみにオーストラリアは野生動物の輸出入を禁止しているため,WC個体が出回ることはまずありません。
CB個体では品種もいくつか生み出されており,白っぽい・赤っぽい・黄色っぽいといった体色の違いや爪の色(通常は黒色。透明なものは「クリアネイル」と呼ばれる)で区別されます。
半樹上棲で昼行性,食性は昆虫食の強い雑食性。野生下では砂漠などの乾燥した環境から森林まで様々な場所に生息します。
飼育・繁殖共に難しくなく,どの爬虫類ショップでも扱っていることから入門種として飼われ始めることの多いフトアゴヒゲトカゲ。しかし,(オスは)縄張り意識が強い上に食欲旺盛で小型のトカゲなら捕食の対象となってしまい,アダルトサイズまで育てるには結構大きな飼育設備が必要となります。更にバスキングライトや紫外線ライトも準備しなければならないため,ヒョウモントカゲモドキほどの手軽さはありません。しかしながら,大抵のトカゲはこの設備を必要とするので「レオパが特別なだけ」と言った方が正しいのかもしれません。
それでも準備さえできればこちらのもの。うまく可愛がってあげれば8年は生きてくれる,丈夫な種類です。

写真:星野伸様/フリー素材屋Hoshino
参考 フトアゴヒゲトカゲ - Wikipedia
フトアゴヒゲトカゲ - All About
海老沼剛著『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ①』(誠文堂新光社,2004)

ボールパイソン
ボールパイソン
学名Python regius
分布アフリカ西部
全長120~150cm
解説 ニシキヘビの仲間で最もポピュラーなヘビ。敵から身を守る際にボールのように丸くなるためこの名が付きました。
西アフリカ~中央アフリカのサバンナや開けた森林に棲み,ネズミなどの小型哺乳類を食べ夜に活動します。寿命は20年ほど。
ボールパイソンには多数の改良品種が存在し,色彩だけでなく模様のバリエーションもかなりの数。お気に入りの一匹が見つかりやすいヘビだと思います。
とても大人しくハンドリングしやすいものの,あまり触りすぎると簡単に拒食してしまいます。名前の由来(触るとボールのように丸まってしまう)からも性格の繊細さが窺えますね。
全長は最大でも2メートル程度,とは言ってもニシキヘビであることに変わりはありません。野外へ脱走された日には大騒ぎになること請け合いなので,戸締まりには十分ご注意ください。
参考 ボールニシキヘビ - Wikipedia
ボールパイソン - All About
山田和久著『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』(誠文堂新光社,2005)

両生類

メキシコサラマンダー
メキシコサラマンダー
学名Ambystoma mexicanum
分布メキシコ(ソチミルコ湖周辺)
全長15~30cm
解説 名前からも分かる通りメキシコ固有のサンショウウオです。条件が揃えば稀に変態することもあるそうですが,通常は幼形成熟(ネオテニー)します。これがいわゆる「ウーパールーパー」。
しばしば「アホロートル」とも呼ばれますが,これは幼形成熟したトラフサンショウウオ科全ての総称でメキシコサラマンダーだけを指す名前ではありません。
魚類や昆虫などを食べる動物食で共食いも珍しくないため,単独で飼育するのが無難でしょう。エラがアカムシやイトミミズと酷似しているのでそれらを餌とする生き物との飼育も避けた方がよさそうです。
あまり知られていないようですが,カラーバリエーションは意外と豊富です。白い体に黒い目をしたものが一般的ですが,赤目のアルビノやゴールド,全身黒色に包まれたブラック,野生体色とよく似たマーブルなんかも存在します。
参考 メキシコサラマンダー - Wikipedia
ウーパールーパーの飼い方 - All About
千石正一著『爬虫両生類飼育図鑑 カメ・トカゲ・イモリ・カエルの飼い方』(マリン企画,1993)
山崎利貞著『爬虫・両生類ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間』(誠文堂新光社,2005)
森文俊著『ProFile100 別冊 ウーパールーパー』(ピーシーズ,2005)

魚類

ベタ
ベタ・スプレンデンス
学名Betta splendens
分布タイ(メコン川流域)
全長7cm
解説 ここで紹介するのは最も有名な改良品種「トラディショナル・ベタ」(トラベタとも)。
原種である「ベタ・スプレンデンス」を観賞用として改良した品種。同じく原種から派生した品種には,闘魚として改良されたヒレの短い「プラガット」,トラベタを元に更に品種改良を重ね観賞魚として特化した「ショウベタ」が存在します。
「闘魚」の由来は,ベタのオス同士を混泳させるとどちらかが死ぬまで闘い続けるという習性から。プラガットでなくともベタの仲間は基本的に同種に対しての闘争心が強いため,単独での飼育が無難です。他種との混泳は可能。
ベタが属するキノボリウオ(アナバス)亜目の最大の特徴は,「上鰓器官(ラビリンス器官)」と呼ばれる補助呼吸器官を持っていること。これのおかげで溶存酸素の少ない環境でも水面から直接空気を吸って酸素を取り込むことができるため,小さいプラカップに入れてショップに陳列されても生きていられるのです。(あくまで「生きていられる」だけ)
また,繁殖生態もかなり特徴的です。水面に泡巣を作りオスが子育てを担うことは周知の通り。
参考 ベタ - Wikipedia
佐々木浩之著『熱帯魚・水草 楽しみ方BOOK』(成美堂出版,2004)

昆虫

オオスカシバ
オオスカシバ
学名Cephonodes hylas
分布日本(本州・四国・九州・沖縄),インド,スリランカ,東南アジア,中国
全長(開帳)5~7cm
解説 スズメガの一種。成虫の6~9月の日中によく見られます。
胴の模様や鱗粉のない翅,独特の羽音からハチに間違われることも多いオオスカシバですが,れっきとした蛾の仲間です。羽化直後はちゃんと鱗粉もついています。
幼虫時の食草はクチナシ。発生時期に食痕のついたクチナシの葉をよく見てみると,尾に角の生えた幼虫が数匹は見つかります。
参考 オオスカシバ - Wikipedia
オオスカシバ - 昆虫エクスプローラ

トラツリアブ
トラツリアブ
学名Anastoechus nitidulus
分布日本(岡山県),ユーラシア大陸
全長1cm前後
解説 日本では主に岡山県に生息し,成虫は晩秋に花の蜜を吸って活動します。全身をモコモコの体毛に覆われた愛らしい姿からアブでありながら高い人気を誇る稀有な生き物。
その存在も本当に希少で,国内では数百匹程度しか確認されていません。2009年には岡山県のRDB(絶滅のおそれのある野生生物について記載したデータブック)に掲載されるほど生息数が少ないのです。
このトラツリアブが属するツリアブの仲間は,バッタ類の卵鞘に自分の卵を寄生させることが知られています。ちなみにこのトラツリアブの宿主は「セグロイナゴ(こちらもRDB掲載中)」だという説が有力のようです。
参考 トラツリアブについて:海と写真とウェブログと,トラツリアブ その後:海と写真とウェブログと
空飛ぶモコモコ、『トラツリアブ』が可愛い - EUROPA(エウロパ)

ラミーカミキリ
ラミーカミキリ
学名Paraglenea fortunei
分布日本(本州・四国・九州・種子島・奄美諸島),中国,ベトナム
全長1~2cm
解説 初夏の西日本で見られる小型のカミキリムシ。体は薄い青緑と黒に綺麗に色分けされており,独特の柄と質感を持っています。
イラクサ科のカラムシ・ヤブマオ・ラミー,アオイ科のムクゲなどを食草とし,幼虫はこれらの茎の髄や根を食べて成長します。
参考 ラミーカミキリ - Wikipedia
ラミーカミキリ - 昆虫エクスプローラ

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